ちょっと面倒な模写の前の手順

今度は有名絵画ではなく、写真の模写を大学でやりました。
模写の前に、少し面倒な手順を踏んだのですが、今はコピー機があるからまだましなのでしょうか。

使った写真は、全員自分の写真でした。
胸のあたりまでの写真で、普通のL判サイズの写真をもとにしてB2程度の大きさで描くんです。
模写するにもサイズが違ってやりづらいので、まず真っ白な紙に目印になるような線を引いていきます。
ここをきちんとやっておかないと、ずれてきてしまうということで、結構気を使ったせいか時間がかかってしまいました。
それから、もとの写真をモノクロでコピーし、B5くらいに拡大したら同じように線を引いていき、そのまま拡大して模写できるようにします。
この手順がすごく面倒で、出来ればもう同じことはしたくないかもしれません。
絵を描いていて、細かく細かく描いていくのは全然苦ではないんですが、こういうのは作業的すぎて苦手です。

これができたら、やっと本番の模写ができるようになりました。

デッサンに近い描き方

写真もモノクロになっているので、描くのもモノクロです。
鉛筆で、デッサンしている気分になってきますが、少し違うのが紙と元の写真に引かれた線でしょうか。
デッサンしている時は、自分の目と鉛筆などを使って大体の比率を見たり、大きさの違いをはかったりしていますが、線を引いてあることでそういう手間は必要ありません。
それを考えると、ひたすら丁寧に線を引いていった時間と手間も無駄ではなかったんでしょうが、それでもまたやれと言われたらちょっと躊躇してしまいます。
それくらい、面倒な作業だったんだ、と思ってもらえれば…。

とにかく、まずは大体の輪郭を描いていき、写真と見比べて比率がおかしいところなどがないか確認し、形が取れたところで模写には絶対必要なさそうな場所に引いてある線から、少しずつ消していきました。
これもちょっと面倒な作業だと感じましたが、残っていると意外に気になるので消し残しがないように、丁寧に消していきます。
それから、陰影をつけていきます。

それにしても、自分の写真をこんなにじっくり眺めることなんて、今までの人生でもこれからの人生でも、この機会をおいてないのではないかと思うくらい、じっくり眺めることになりました。
自分ではあんまり意識していなかったところにほくろがあったり、自分の顔のパーツの形がどんなものなのか再認識したり、有名絵画の模写をした時のような新しい発見もありましたが、自分の顔をここまで見るというのも冷静になると少し恥ずかしい気持ちがあります。

出来上がった絵は、かなりサイズが大きくて、自分の顔をそんな大きなサイズで見るのも初めてですし、すごく複雑な気持ちでした。
できれば、自分の顔じゃなくて単純な風景だとか、植物の写真にして欲しかったですが、勉強にはなったと思います。

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