モネという画家について

クロード・モネはフランスの印象派を代表する画家です。
皆さんも一度はその絵を見たことがあると思います。
モネの名前は知らなかったとしても、「睡蓮」や「日傘を差す女」といった代表的な作品は一度は見たことがあるのではないでしょうか。
モネの絵は柔らかい色彩が特徴です。
彼は「光の画家」とも呼ばれており、その絵は光を感じさせるものが多いのも特徴となっています。

季節や時間によって移り変わっていく色彩と光の変化を生涯をかけて追求し続けた画家で、印象派のグループで最も長生きしたことでも知られています。
有名な「睡蓮」は連作となっていて、モネの作品には連作が多いのも特徴となっています。
これは、同じモチーフを違う時間の違う光の下で描くことで、その違いをはっきりせるためではないかということです。
なお、代表作でもある「睡蓮」はこの連作の中で最も作品数が多く、200点以上制作されています。
この「睡蓮」は、モネの自宅の庭にあった睡蓮の池がモチーフとなっているそうです。

モネは画家としてだけでなく、商売の面でも才能があったようで、自分の描いた絵を売るのもうまかったようです。
このことから、他の画家から「見習いたい」と言われたそうです。

モネの代表作

代表作には先程述べた「睡蓮」の連作や「日傘を差す女」の他、「積みわら」の連作や「ルーアン大聖堂」の連作、「ラ・ジャポネーズ」や「印象・日の出」、「ポプラ並木」の連作などがあります。
こうして見るだけでも、連作が多いことに気づきます。
この中の「ラ・ジャポネーズ」は日本の着物を着たモネの妻カミーユがモデルで、風景画家として知られていたモネが描いた人物作品として、注目されました。
このカミーユというモネの妻は、32歳という若さで亡くなっており、「日傘を差す女」のモデルもこの人だそうです。
モネが人物がを描くことは非常に珍しく、いずれもモデルは妻のカミーユだったそうです。

モネの絵の好きなところ

私がモネの絵で好きなのは、やはりその色彩の柔らかな感じです。
しっかりと明暗が表現され、光を感じさせるのにその色使いはとても柔らかで優しい、というのが素敵だなと感じます。
そして、連作を見ると同じモチーフなのに全く印象が違うので、見ていてとても勉強になるというのもあります。

ある画家は、モネの作風で最も特徴的な光の効果について、非常に高く評価しており、「モネは目だ、しかしなんという目なのか」というような言葉を残しています。
モネの絵は、見れば見るほどその光の表現と色彩が素晴らしく、そう言われたのも分かるような気がします。

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