ミレーという画家について

ジャン=フランソワ・ミレーは、「落穂拾い」や「晩鐘」、「種をまく人」などが有名な、19世紀のフランス、バルビゾン派の画家です。
バルビゾン派とは、フランスのバルビゾン村に定住し、農民の風俗や農村の風景を描いた画家たちのことを言います。

当時は肺結核やコレラが流行しており、最初の妻は肺結核で結婚から3年後に亡くなっています。
その2年後、同棲していた女性との間に子どもが生まれ、コレラの流行から逃れてバルビゾンに移住しています。
ミレーの代表作は、いずれもこのバルビゾンに移住してから描かれた作品です。

若い頃のミレーは、生活が貧しかったために裸体画や肖像画を多く描いていました。
この頃は、マニエル・フルーリ(華やかな手法)と呼ばれる画風で、明るい色彩と柔らかで繊細なタッチが特徴で、神話画なども多く手がけています。

裸体画についてのエピソード

ミレーがまだ若く、裸体画を多く描いていた頃のエピソードでこんな話があります。
彼がパリの街を歩いていた時、彼が売った裸体画を店先に飾っていた美術商で、その絵を2人の男性が見ていたそうです。
その2人の話をミレーが聞くとはなしに聞いていると、「この絵は誰が描いたの?」「ミレーという男だよ」「ミレーってどんな画家だい?」「いつも女性の裸ばかり描いていて、それだけが能の画家だよ」という会話をして去って行ったそうです。
それを聞いていたミレーは、あまりのことにショックを受けたと言います。
生活のためにやむをえずとは言え、裸体画ばかり描いているせいで、世間からの評価が低俗な好みを狙う画家、となっていることに悟ったのだそうです。
この後、ミレーは裸体画を一切描かないと決めたということです。

こういった話は現代でもたまにありますが、本当にショックだったでしょうね。

ミレーの代表作

ミレーの代表作は、「種まく人」や「春」、「晩鐘」、「落穂拾い」などがあります。
また、「古い塀」という作品は、確かに存在はしていると確認されていたにもかかわらず、アメリカのコレクター達が代々個人で所有していたために「幻のミレー作品」と言われていましたが、山梨県が1億8000万円を超える値段で購入し、2012年から一般公開されるようになった絵です。

私がミレーの作品で一番好きなのは、「落穂拾い」です。
「晩鐘」も好きですが、「落穂拾い」の何となくのどかな感じがとても良いと思います。

Comments are closed.

Post Navigation